Chet Bakerの良さが解るかい?
コガチースタッフで、元素カルタのレウォン君のママ、ポランさんからFacebookで受け取っていたバトン、長々と持ってましたが(^^;
自分を変えた・影響を与えたアルバムです。
Chet Baker sings (チェットベイカー シングス)
jazzを習い始めたものの、全然スタンダードの曲とかも知らず、ただ手当たり次第に自分が歌えそうな曲ないかなーと、”ジャズボーカルベスト”とか聴きまくっていた時で、華やかなエラとかサラとかアニタに続けて彼の歌を聞いたときは、女の人かと思ってたし声もボーッとしたやる気ない感じで、全然いいと思わなかったんですが。(むしろあんまり好きじゃない方だった)
実は男性で伝説のトランペッターであることを知った後も、どこが良いのかわからずでしたが、ある日彼の人生を題材にした映画「ブルーに生まれついて」を観て、こんな人生を送った人だったのか!!と衝撃を受け、改めてアルバムを聴き直したら、、、、、うん。たしかに哀しみに満ちた音なのかも。自分も少しはJazzを聴いていたので前よりは曲も判るし良いと思うようにはなったけど、、、、でもやっぱりそんなにピンと来ず。
しかしその後、今となっては何で落ち込んでたのか覚えてないけど、自分にしては珍しく数日間落ち込んでた時に、jazz仲間から(確かパクちゃん)
「落ち込んでる時聴くチェットベイカー はいいよ!」と言われ聴いてみたら、、、、。
あれ?本当に良い、、、、、。なんだこれ?寄り添ってくれる感じ。
お腹壊してる時には焼き肉じゃなくてお粥が良いとか、
元気のないときに老子を読めとかそういう感じ?
松岡修造に踊って励まされるよりは、酒飲みながら桃井かおりに横に座って肩組んでもらって「だぁいじょうぶ」って気怠く言ってもらう感じ?
多少の知識と情報は入ってましたが、全く同じものを聴いてその時の自分の状態でこんなに違った反応になる事は初めてだったので、とても思い出に残っているアルバムなのでした。今は元気な時に聞いても、この素っ気ない感じがいいんだよねって思います。
これって、音楽に限らず他の事でもあるんじゃないかと思っていて。
前にやってみたけど上手にできなかったギターとか、昔から何度やってもうまくならないし面白くないボーリングとか、何度挑戦しても美味しいと思えない唯一の嫌いな食べ物きゅうりとか。年を経て自分が変わっていたら違う風に思えるのかも知れない。苦手だと思ってた人も違うシュチュエーションで話してみたら意外に気が合うんだとか。
今までの経験と思い込みで最初から諦めるのはもったいないなって思うんです。もちろん苦手なことを無理にやり続ける必要はないけど、今までの経験と思い込みを捨てて一度新しい気持ちでやってみるのはアリかと。やってみてやっぱりダメなら、「今じゃないんだな」って思えば。もしかしたらお婆ちゃんになった頃に楽しめるようになるかも知れないし、やっぱり出来ないって再確認するかも知れない。それでも時が経ったら人や物や事は変わるので、「今」はそうだけどこの先はどうなるか判りませんよね。
今回のコロナ禍も、最初の頃は先が全くわからないのに必死で考えて、色々と対処しなきゃと夜も眠れず全身痒くなったりしてましたが、結局のところ思ってもみなかった事が起こり、それならその時起きた事実に対応してやるしかないのです。ある程度考えて準備はするけど、余り先のことまで考えすぎない方が気持ち的にも平和に過ごせるんじゃないかなと思っています。
とはいえこの先どうやって会社を続けて行こうかとか、資金繰りとか現実問題対処しなきゃならない事はしっかり考えてやるけど、状況が変わったらその決めたことに拘らずに柔軟に変えていかなきゃなと。せっかく色々考えて準備してやったのに、必要なかったじゃんー!!とかありますから。そう、ここでも諸行無常です。しかたなし。次行ってみよー! 笑
そんなことを考えながら、小学生の時ピアノ習ったけど全然真面目に練習せず、譜面も読めなくて全然弾けない私が、オンラインレッスンを始めてくださったJazzボーカルの先生から教えてもらい、おもちゃのキーボードでルート音(ABCDEFG)だけを弾きながら歌うと言う新しい事に自分でも驚きですが挑戦しています。「楽器は無理!!!ゼッタイ!!!」と思っていたのに。
いや、全然できないんですけどね(^^; 最後まで突っ掛からずに弾けたときは、よっしゃ!!と嬉しくなります。
新しいことをできるようになるまでってワクワクしますよね。脳の今まで使ってなかった部分がだんだん通って来る感じ。それこそお婆ちゃんになった頃には簡単な弾き語りくらいできてるかも?
もう少し続きそうな外出自粛ですが、皆さんもやってらっしゃると思いますけど、この機会に今までやりたかったけど忙しくてやれなかった事をやってみるのもいいですね。私はハマると暇があればずっとやり続けてしまうので、あっという間に1日が終わります。笑
そろそろ次回は最近の息子氏との生活を書こうかな。